精霊の守り人をふりかえる。独特の世界観、サグとナユブ。
少し前にNHKでドラマが放送されていたのを見て気になっていた「精霊の守り人」が図書館においてあったので読んでみました。
嬉しいことに、文庫本ではなくハードカバー本でした!(いや、なんかファンタジーて文庫本よりハードカバーの方がいい感じしません?)
~なんとなくふりかえってみる~
青弓川に落ちたチャグムを助けるも、無理難題を押し付けられる女用心棒バルサ
この二ノ宮(チャグムの母)が、バルサにチャグムの用心棒となるように迫る場面は理不尽としか言いようがありません。
チャグムの用心棒を引き受けたら帝の追っ手(狩人)に命を狙われることになるし、もし用心棒を断ろうものなら、帝たちのプライドが廃るとかいう理由でバルサをその場で殺すとか、ひどすぎ。
こんな感じの理不尽な事がこの物語ではたくさん出てきます。運悪く精霊の卵を宿してしまったチャグムも望んで宿した訳ではないのです。
こういった、避けることのできない理不尽な現実とどうやって折り合いをつけていくか?というのがこの物語の一つのテーマなのだと私は思います。
バルサvs狩人の戦闘シーンが凄い!!
この戦闘シーンで、手に汗握った人は多いのではないでしょうか?なぜ文章だけでこんなにも盛り上げることができるのか不思議です。
相手の狩人の速さ、強さがしっかりと伝わってくる事が、バルサの強さをより引き立たせていました!
あと私は、槍の持ち手の先端部分を[石づき]という事をしらず、バルサが狩人をキノコの石づきで殴ったのかと、一瞬戸惑いました笑。
サグ?ナユブ?なにそれ?
精霊の守り人を読んでいて、ん?どういうことだ?となった世界観がこのサグとナユブの存在です。多分、小説から入った人は分かってもらえると思います(それとも私が読むのが下手か)。
なんとなくですが、バルサ達のいるサグ(小説の中での現実世界)とナユブ(もうひとつの世界)が互いに影響を与えつつ、均衡を保ってる的な感じだと私は解釈しました。
土の精霊、らるんが
これです、このラルンガとかいうナユブから来た化け物の特徴(おそらくバルサ目線)が、難しいのです。なんでも、イソギンチャクのようだとか、ヒトデのようだとか、触手があって牙もあるとかで、私の頭の中では、ぐっちゃぐちゃの化け物が出来上がってました笑。
気になったのでアニメ版のラルンガで調べてみました。
こんな感じ、なんだ。
思ってたよりイソギンチャク感はなく、どちらかというとヒトデ要素が強かったです笑。
あれ?何か見たことあるな、と思ったら
ケロロ軍曹の宇宙お好み焼きFXでした(似てないか?)。